積水ハウス ハウスメーカー回想録その4
ハウスメーカー回想録ということで、話を聴いたハウスメーカーと工務店のすべての会社の資料を取っていたり、メモを取っているわけではですが、覚えている限りのハウスメーカーと工務店を見て回った回想録を書いていきます。
※すべて私の独断と偏見です。
今回は、
積水ハウス さんについて
【特長】
鉄骨についてはダイワハウスと同じ
鉄骨造についての感想は、メリットもデメリットもだいたいは前回書いたダイワハウスと同じです。
【感想】
①営業姿勢が不快だった
まず言いたいのは、営業姿勢が非常に不快でした。
まあ、私のような若造が住宅展示場に足を踏み入れたことも悪かったのかもしれませんが、営業さんから開口一番に聞かれるのは年収です。
そして、タブレット端末を使って、「●●さんの年収ならいこのくらいの住宅プランが立てられますね」という金額ありきの足元を見た対応をされたことはとても腹立たしかった記憶がある。その金額も、こちらのことは全く考えず、住宅ローンを変動金利でフルで借りた場合を想定した金額を示して、まったくお客様の立場に立っていないのだなという営業姿勢を感じた。
②客観的な性能値を示してないことも他のハウスメーカーと同じ
ここは前回の記事でアキュラホームさんに書いたことと同じです。
恐らく鉄骨造なので、耐震性能は確保されていると思いますが、断熱・機密性能についての性能値の記載は一切ありません。
【総評】
単価が高いので、資金に余裕があり、センスの良い住宅を建てたいが、建築家に頼むのではなくて大企業に頼むことの安心感も得たいという人には向いているハウスメーカーだと思います。
坪単価は90万円~120万円程度だと思いますので、工務店と比べると1,5倍から2倍です。
大手ハウスメーカーは長期保証が魅力の一つだと思いますが、保証についてはよくよく考えていただくことをお勧めします。
まず、「保証の中身」です。
基本的に構造についての保証(例えば雨漏りとか家が傾いたとか)は瑕疵保険です。瑕疵保険とは家を建てた時に、建て方に不具合があったと認められる場合です。
それ以外の経年劣化による不具合は通常保証の対象(つまり無料で直してもらえること)ではありません。
通常、雨漏りなどの不具合は最初の1,2年目でおきますので、それは瑕疵と認められて保証の対象になるでしょうか、仮に10年後にそれまで雨漏りがしていなかったとして、急に雨漏りがしてきて、それは瑕疵(建築時に建築方法が誤ったことによって起こったこと)と認められて保証の対象に100%なるのかはわかりません。
保証の中身は書面上で確認するとともに、上記の用場合も保証の対象になるかどうかは、口頭で営業さんに聞くだけではなくて、書面の形できちんと残して確認をするべきでしょう。そうして初めて本当の「安心」が得られるのであって、なんとなく大手だから、長期保証してくれているからというのは単なる安心感を与えられているのにすぎません。
そして、その保証を受け続けるためには10年点検、15年点検と5年から10年ごとにメーカーの言われるままに修繕を行い、修繕費を払い続ける必要があります。そして、その修繕費用は相場と比べて通常安くはないです。
そしてそして、大手ハウスメーカーは、通常構造設計を自社独自仕様で行っており、耐震計算の根拠を社外に公表していない(役所への申請時に構造計算を省略することができる4号建築物 特例という制度を利用している)ため、構造部分に影響するような修繕やリフォームは、どんだけ高い見積もりになっても最初に頼んだハウスメーカーに頼まない限りは、構造上安全と言える改築はできなくなってしまいます。
大手ハウスメーカーに頼む際は、そして大手ハウスメーカーの謳う長期保証の話を聞く際は、こうしたことも踏まえて情報収集をして、検討されることを強くお勧めします。