オーナー視点の注文住宅おすすめ情報

工務店で新築注文住宅(マイホーム)を建てる上20社以上のハウスメーカー、工務店を見て回ったり、100時間以上かけて学んだ建築知識や体験談を綴るブログ

大和ハウス ハウスメーカー回想録その3

ハウスメーカー回想録ということで、話を聴いたハウスメーカー工務店のすべての会社の資料を取っていたり、メモを取っているわけではですが、覚えている限りのハウスメーカー工務店を見て回った回想録を書いていきます。
※すべて私の独断と偏見です。

今回は、

大和ハウス さんについて

www.daiwahouse.co.jp

【特長】

鉄骨造

鉄骨造であることが私が思う唯一のダイワハウスの特長です。
・鉄骨造なので、地震に強いです。
・それと大開口の間取り(例えば広い窓)を作れます
・4階建て以上の賃貸併用住宅などを建てやすいです

最低二つはよい部分を出そうと思って、パンフレットやウェブサイトを見返したのですが、出てきませんでした。。

あえて言うと、大手ハウスメーカーには優秀なデザイナーさんもいますので、運が良ければ、そういう設計士さんに当たれば、センスの良い設計をしてもらえると思います。

【感想】

①鉄骨造のデメリットも考える必要がある

パンフレットを見ると、当然鉄骨造のメリットしか載っていませんが、デメリットも考える必要があります。
デメリットの一つは値段が高いことです。
坪単価で90万円~110万円ほどすると思いますので、工務店などと比べると、坪単価が1,5倍~2倍になります。

もう一つのデメリットは熱伝導率の高さです。
木造に比べ、金属は当然熱の通しやすさ(熱伝導率)がおよそ1000倍ありますので、夏は暑さを、冬は冷たさを金属の構造を通じて室内に通します。

それが故に、内部結露も起こりやすくなるというデメリットがありますし、何より夏涼しく、冬暖かい環境を維持することが難しいです。


②客観的な性能値を示してほしい
ここは前回の記事でアキュラホームさんに書いたことと同じです。
恐らく鉄骨造なので、耐震性能は確保されていると思いますが、断熱・機密性能についての性能値の記載は一切ありません。

換気システムによるクリーンな環境について謳ってはいますが、以前の記事でも触れたとおり、機密性が確保できていない住宅では、換気システムもきちんと機能しません。

【総評】

単価は高いので、資金に余裕があり、鉄骨造と大企業に頼むことの安心感を得たい人には向いているハウスメーカーだと思います。
ただ、耐震等級3を取得している住宅でも壊れる断続的で強度の高い地震が起きても倒れない家を想定して作った場合、おそらく周りの住宅の99%は倒壊していて、その家だけが残っている状態だと思います。そうした規模の地震が起こり、その状況でその家に住み続けるというかなり稀有な状況を見越して家を建てたいのかは改めて問いかけて、それでもそうした家を建てたいのであれば、ダイワハウスさんを含めた鉄骨住宅で注文住宅を建てることをお勧めします。