注文住宅で後悔しないために1番重要な事!その3
注文住宅で家を建てることは、多くの人にとって人生で最も高い買い物。
だから後悔や失敗は絶対にしたくないですよね。
結論から言いますと注文住宅を建てた経験からいうと、注文住宅において一番重要なことは気密性能です。
大手ハウスメーカーの機密性能は?
などについて書いてきましたが、今回は
について書いていきます。
なぜ大手ハウスメーカーの気密性は高くないのか?
真相については、私は業界人ではないので確証があるわけではありませんが、
大手ハウスメーカーは機密性を高めないんではなく、できないんだと思います。
機密性能を高めるためには高い施工技術と施工管理が必要
気密性能を高めるためには、柱やサッシ、防水シート、断熱材などの建材をきちんと組み立てることはもちろん、部材の間に生まれる隙間を埋めるための気密シートというものを建材の隙間の形に合わせて貼っていきます。
建材と建材の間の隙間と言っても、屋根や構造を支えるための柱、コンセントなど色々な形の隙間が建物にはありますので、その一つ一つの隙間を丁寧に埋めていく作業には、現場で作業する職人さんの非常に高い技術が求められます。
耐震性能や断熱性能については、設計で計算上の数字だけで高い能力か否かが分かります。
一方気密性能については、室内の施工がある程度終わった段階で、専用の機械で気密測定を行い、建物内にどのくらいの隙間があるかを測定して、はじめてその建物内の気密性(C値)が分かります。
そのため、C値には理論値という考え方はありません。
つまり、実際に立てる現場でどれだけ丁寧な施工がされているかが数値に現れることになります。
気密性能が高い家は欠陥住宅になりにくい
実は私自身が家を建てる上で、気密性能に注目したきっかけはここでした。
家づくりを検討しているとき、やっぱり気になるのは
「もし建てた家が欠陥住宅になったらどうしよう。。。」という事でした。
Google先生に
「○○ハウス 欠陥」
「○○ハウス 訴訟」
とかのワードで大手ハウスメーカーの名前を入れるといくらでもその類の情報が出てきます。
一生に一度の人生で一番高い買い物なので失敗したくないとうい思いから、こういった情報を調べるたびに不安感が増していきました。
どうしたら自分が建てる家が欠陥住宅にならないか考えていた時に知ったのが、このブログで紹介している建物の気密性という考え方でした。
欠陥住宅の事例をいくつも調べてみて学んだことは、欠陥住宅とは要は、施工が適当で設計通りに作れていないという事です。
そしてそれは大手ハウスメーカーだろうが、探せば事例は出てきますので、有名だから、ブランドがあるから現場の施工がきちんとしていることにはならないという事です。
だから、いくら立派なパンフレットで、耐震性能の高さや、壁やら窓やら部材の素晴らしさを紹介してもらったとしても、それらがきちんと施工されないと、欠陥住宅になりうるという事です。
そう考えていた時に、現場の施工がしっかりしていないと気密性能を高くすることはできないことを知り、気密性能は欠陥住宅を防ぐハウスメーカー選びのための一つの指標になるなと考えるようになりました。
大手ハウスメーカーでは高気密は難しい?
住宅産業新聞という専門誌を調べてみると、2017年度の大手ハウスメーカーの戸建て住宅の販売戸数は、5,000件~10,000件です。
着工から引渡しまで1軒当たり短くても2ヶ月~3ヶ月掛かるため、どんなに少なく見積もっても1,000軒~2,000軒の現場が同時に動いている計算になります。
人手不足と言われている建築業界で、優秀な職人さんを1,000~2,000の現場分用意することは、容易ではないと思います。
また、ハウスメーカーを回っていた時に一人の現場監督の方は一度に何現場くらいを担当しているのかを聞いたところ、だいたい20~30軒という回答が多かったです。
ちなみに私が建てた工務店の現場監督の方が一度に担当する現場は3~5軒程度と言っていました。
こういった事情から、年間着工件数の多い(組織規模の大きいハウスメーカーは多くせざるを得ない)大手ハウスメーカーやローコストメーカーには高気密にする現場施工を行う体制を整えることが難しいのだと考えられます。
というよりも、そもそも、多くのハウスメーカーは施工した建物がどの程度の気密性能か計測すらしていません。。
長くなってしまいましたのでそのあたりの事情も含め、次回以降に書いていきたいと思います。
ではでは今日はこの辺で。
ではでは